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御朱印の初穂料と納経料の違い|神社とお寺で呼び方が変わる理由

2026/08/02 公開

神社とお寺の両方で御朱印をいただいていると、同じように参拝の証をいただいているはずなのに、お金を渡すときの呼び方が違うことに気づく方は多いのではないでしょうか。神社の授与所では「初穂料(はつほりょう)」、お寺の授与所では「納経料(のうきょうりょう)」と呼ばれることが一般的です。似ているようで違うこの二つの言葉、いったい何が違うのでしょうか。

この記事では、初穂料と納経料それぞれの言葉の由来をたどりながら、なぜ神社とお寺で呼び方が分かれているのか、そして授与所で実際に耳にするさまざまな呼び方にどう向き合えばよいのかを、初めて御朱印をいただく方にもわかりやすく解説していきます。

結論:呼び方が違うだけで、納める意味は同じです

先に結論からお伝えすると、初穂料と納経料は呼び方こそ違いますが、どちらも参拝させていただいたこと、そして御朱印という参拝の証をいただくことへの感謝として納めるお金という点では、性質はまったく同じだと考えて差し支えありません。

神社かお寺かによって呼び名が変わるだけで、「値段が違う」「意味合いが大きく異なる」というわけではないんですね。まずはこの前提を知っておくだけで、授与所でどちらの言葉を使えばよいのか迷う場面でも、身構えずに済むはずですよ。

初穂料の語源 ― 神社で使われる言葉

初穂料の「初穂」とは、その年に最初に収穫された稲穂のことを指す言葉です。昔の人々は、その年いちばん最初にとれた稲穂を、実りへの感謝の気持ちを込めて神様にお供えしていたと言われています。稲穂だけでなく、海や山でとれた初物の魚介類や作物をお供えする風習もあったとされ、これらを総称して「初穂」と呼んでいたという説もあります。

時代が進むにつれて、実際の稲穂や作物をお供えする機会は少なくなり、代わりにお金という形でお供えをする習わしへと少しずつ変化していったと言われています。名前だけが今も昔のまま残っているというのは、なんだか興味深いですよね。神社で「初穂料」という言葉が使われているのは、こうした稲作にまつわる感謝の風習が背景にあるからなんです。

納経料の語源 ― お寺で使われる言葉

一方、お寺で使われる「納経料」という言葉は、その名の通り「経を納める」という行為に由来すると言われています。もともとは参拝者自身がお経を書き写した写経を持参し、それをお寺に納めた証として印をいただく「納経(のうきょう)」という風習があったとされます。このときにいただく印が「納経印」と呼ばれ、これが現在の御朱印の原型のひとつとも言われているんですよ。

本来であれば写経を納めてはじめていただけるものだったのが、時代を経るにつれて、実際に写経を持参しなくても参拝だけでいただけるよう簡略化されていったとされています。ただし、簡略化された今も、いただく際に納める金銭には「納経料」という、写経を納めていた頃の呼び名がそのまま受け継がれているというわけです。諸説あるところではありますが、神社の初穂料とはまったく異なる由来を持つ言葉だと知っておくと、二つの言葉の違いがぐっと理解しやすくなりますよ。

由来はあくまで「言われている」範囲で

初穂料や納経料の語源については、研究者や書物によって細かな説明が異なることもあり、必ずしも一つに定まっているわけではありません。ここでご紹介したのは、比較的よく語られる由来のひとつとして捉えていただければと思います。

授与所での呼ばれ方の揺れと「お気持ちで」と言われたとき

ここまで初穂料・納経料という代表的な呼び方を紹介してきましたが、実際に授与所を訪れてみると、必ずしもこの二つの言葉だけが使われているわけではないことに気づきます。社寺によっては、掲示や案内で次のような言葉が使われていることもあります。

  • 御朱印代
  • 志納金(しのうきん)
  • 御布施
  • 初穂料・御初穂料
  • 納経料・志納料

こうした呼び方の揺れは、社寺ごとの伝統や地域の慣習、掲示を作られた方の言葉選びによるものと考えられ、どれか一つが正しくて他は間違っているというものではありません。掲示に書かれている呼び方に沿って納めれば、それでまったく問題ありませんよ。

「お気持ちで」と言われたら

中には金額を明示せず、「お気持ちで結構です」と案内される授与所もあります。こうした場合にいくら納めればよいのか迷ってしまう方は多いのですが、目安としては、一般的な相場とされる300〜500円程度の範囲で納めれば失礼にあたることはまずありません。金額の多い少ないよりも、参拝させていただいたことへの感謝を込めてお納めする気持ちのほうが大切だと考えておくとよいでしょう。

迷ったときの実務

最後に、実際に授与所でお金を納める際に気をつけておきたいポイントをまとめておきます。

  1. 1.授与所の掲示や案内板を確認し、書かれている呼び方・金額に従う
  2. 2.お釣りが出ないよう、小銭をあらかじめ準備しておく
  3. 3.神社で「納経料」、お寺で「初穂料」と言い間違えても、意味は伝わるため過度に気にしなくてよい

まとめ

初穂料と納経料は、神社とお寺という納める場所の違いによって呼び名が分かれているだけで、参拝の証をいただくことへの感謝を込めて納めるという性質そのものは変わりません。初穂料には稲穂をお供えしていた風習、納経料には写経を納めていた歴史的な背景があると言われており、それぞれの言葉の成り立ちを知っておくと、御朱印をいただく時間がより味わい深いものになりますよ。呼び方に迷ったときは、授与所の掲示に従い、小銭を用意しておくくらいの心構えで十分です。ぜひ安心して、神社にもお寺にも足を運んでみてくださいね。

よくある質問

Q. 初穂料と納経料は何が違いますか?

納めるお金の呼び方の違いで、性質は同じものと考えて差し支えありません。神社では「初穂料」、お寺では「納経料」と呼ばれることが多く、どちらも参拝の証をいただくことへの感謝としてお納めするものです。

Q. なぜ神社では「初穂料」と呼ぶのですか?

その年に最初に収穫した稲穂を神様にお供えした風習に由来すると言われています。のちにお供えを金銭で納めるようになり、その呼び名が残ったと伝えられています。

Q. なぜお寺では「納経料」と呼ぶのですか?

御朱印はもともとお寺に写経を納めた証(納経印)だったと言われており、その名残で「納経料」と呼ばれることがあります。諸説あるとされています。

Q. 呼び方を間違えても失礼になりませんか?

なりません。授与所では「御朱印代」「志納金」などと案内されることもあり、呼び方には幅があります。掲示されている呼び方と金額に従って納めれば大丈夫ですよ。

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