「御朱印をいただいてみたいけれど、どうやってお願いすればいいのかわからない…」。はじめての御朱印は、ちょっと緊張しますよね。でも大丈夫。基本の流れさえ知っておけば、誰でもスムーズにいただけます。この記事では、御朱印のもらい方を順を追ってやさしく解説します。
御朱印をいただく基本の流れ
御朱印をいただくまでの流れは、おおまかに次のとおりです。
- 1.鳥居や山門で一礼して境内に入る
- 2.手水舎(ちょうずや)で手と口を清める
- 3.御本殿・御本堂にお参りする
- 4.授与所や社務所・寺務所で御朱印をお願いする
- 5.御朱印帳を開いて渡し、初穂料・納経料を納める
- 6.受け取ったらお礼を伝える
いちばん大切なのは「参拝が先」ということ。御朱印は参拝の証なので、先にお参りを済ませてからお願いするのが基本です。混雑時に先に御朱印帳を預けられる社寺もありますが、その場合も預けたあとに必ずお参りしましょう。
授与所での声のかけ方
授与所では「御朱印をお願いします」と伝えればOK。複数の種類がある場合は、見本が掲示されていることが多いので、番号や名前で指定しましょう。御朱印帳は、書いていただきたいページを開いて渡すのが親切です。カバーや挟み紙がある場合は、外しておくとスムーズですよ。「ください」と言ってもいいのか、「もらう」と「いただく」はどちらが自然かなど、言い方そのものが気になる方は御朱印をもらうときの言い方をご覧くださいね。御朱印帳に直接書いていただく直書きを希望するときの伝え方は、御朱印の直書きの頼み方でくわしくまとめています。
書いていただいている間は、静かに待ちましょう。書き手の方の手元をじっと覗き込んだり、話しかけたりするのは控えるのがマナー。境内を軽く散策しながら待つのも良いですね(番号札を渡される場合もあります)。
✦ 小銭を用意しておこう
御朱印の初穂料・納経料は300〜500円程度が一般的。お釣りのないように小銭を準備しておくと、お互い気持ちよくやりとりできます。参拝前にお財布をチェックしておきましょう。
受付時間と場所を確認しよう
御朱印の受付時間は社寺によって異なりますが、日中の時間帯に限られるのが一般的です。夕方は早めに受付を終える場合も多いので、余裕をもって訪れましょう。また、社務所・寺務所に人が常駐していない小さな社寺では、御朱印を扱っていないこともあります。遠方へ出かける場合は、事前に公式サイトなどで確認しておくと安心です。何時から何時までいただけるのかの一般的な目安は、御朱印の受付時間でくわしくまとめています。行事の日は特別な御朱印がいただける一方で、混雑や授与方法の変更もあるので、時間には余裕を持たせておきたいですね。
御朱印はどこでいただけるの?
境内に着いたら、まず授与所(じゅよしょ)を探しましょう。呼び名は場所によって変わり、神社では「授与所」「社務所(しゃむしょ)」、お寺では「納経所(のうきょうしょ)」「寺務所(じむしょ)」と案内されているのが一般的です。いずれもお守りや御朱印帳を扱っている窓口で、御朱印もここでいただけます。
見つからないときは、「御朱印」と書かれた案内板や、御朱印の見本が掲示されている場所を目印に探してみてください。大きな社寺では御本殿から少し離れた場所に窓口があったり、お守り授与所と御朱印の受付が分かれていたりすることもあります。境内案内図が入口に置かれていることも多いので、参拝前にひと目確認しておくと迷いません。
神社とお寺でもらい方は違う?
流れそのものは同じで、「参拝を済ませてから窓口でお願いする」という基本は神社もお寺も変わりません。違うのは主に呼び名です。
- 窓口:神社は授与所・社務所/お寺は納経所・寺務所
- 納めるお金:神社は初穂料/お寺は納経料・志納料
- 参拝の作法:神社は二礼二拍手一礼/お寺は手を合わせて合掌(拍手は打ちません)
呼び名を取り違えても意味は通じますし、指摘されることもまずありません。ひとつの御朱印帳に神社とお寺の御朱印を混ぜてよいのかが気になる方は、神社とお寺の御朱印は分けるべき?もあわせてご覧くださいね。
いただき方のマナー:避けたいこと
難しい作法はありませんが、次の点だけ気をつけておくと安心です。どれも「書き手の方の手をわずらわせない」「参拝の証であることを忘れない」という一点に集約されます。
- 参拝せずに御朱印だけをいただく(御朱印は参拝の証なので、お参りが先です)
- 書いていただいている最中に手元を撮影したり、話しかけたりする
- デザインや文字について注文をつける、書き直しをお願いする
- 高額紙幣を出す・お釣りや両替をお願いする
- ノートや手帳、御朱印帳以外の紙に書いてほしいとお願いする
- 受付終了の間際や、法要・祭事の最中に急かすようにお願いする
また、御朱印は一枚ずつ手書きで仕上げていただくものなので、書き上がりの表情は毎回異なります。同じ社寺でも書き手の方によって筆づかいが変わりますが、それも含めて一点ものの味わいです。もし断られてしまった場合の理由と受け止め方は、御朱印を断られたときにまとめています。
はじめての一枚に持っていくもの
身構える必要はありませんが、次のものがあると当日あわてずに済みます。
- 御朱印帳(なければ現地で購入できる社寺もあります)
- 小銭(百円玉と五百円玉を数枚。複数の社寺を回る日は多めに)
- 御朱印帳を包む袋や布(雨の日や荷物が多い日に安心です)
- 書き置きを持ち帰る用のクリアファイル(折れ・にじみ防止に)
御朱印帳をまだ持っていない方は、御朱印帳の選び方から見ておくと最初の一冊を選びやすくなりますよ。
こんなときはどうする?よくある疑問
書き手の方が不在だったら
あらかじめ書かれた「書き置き」の御朱印を用意している社寺も多くあります。書き置きをいただいたら、あとで御朱印帳に貼って保管しましょう。
御朱印帳を忘れてしまったら
書き置きで対応してもらえる場合が多いです。また、その場で御朱印帳を新しく購入できる社寺もあります。ノートや手帳への記帳は断られることが一般的なので、お願いするのは控えましょう。
複数の御朱印があるときは
大きな神社やお寺では、御本社のほかに境内社(けいだいしゃ)の御朱印など、複数の種類を授与していることがあります。すべてをいただく必要はありません。お参りした場所の御朱印を、自分のペースで選べば大丈夫です。数を追いかけるより、一枚一枚との出会いを味わうほうが、御朱印集めは長く楽しめますよ。
✦ 御朱印帳は開いて渡すのが親切
授与所では、書いていただきたいページを開いて、文字の向きが書き手の方から見て正しくなるように渡すとスムーズ。ひと手間の心配りが、気持ちのよいやりとりにつながります。
御朱印のもらい方は、慣れてしまえばとてもシンプル。「お参りしてから、感謝の気持ちでいただく」。これだけ覚えておけば、どこの神社やお寺でも安心です。最初の一枚をいただいた瞬間の、ちょっと誇らしいような嬉しさは格別ですよ。まずは近所の社寺から、御朱印デビューしてみませんか。行き先を決めるときは、御朱印マップで現在地のまわりや出かける先のエリアを開いてみてくださいね。ピンをタップすると、その社寺の詳細ページへ進めます。

