御朱印は、神様・仏様へのお参りの証としていただくもの。だからこそ、ちょっとしたマナーを知っておくと、社寺の方にも気持ちよく授与していただけます。この記事では、御朱印にまつわるマナーとやってしまいがちなNG行動を、参拝作法の基本と合わせてまとめました。難しく考えず、「感謝と敬意」を軸に読んでみてくださいね。
基本の参拝作法をおさらい
まずは参拝の基本から。神社の場合の一般的な流れは次のとおりです。
- 1.鳥居の前で一礼してからくぐる
- 2.参道の中央(正中)は神様の通り道とされるので、少し端を歩く
- 3.手水舎で左手→右手→口→左手の順に清める
- 4.お賽銭を納め、二礼二拍手一礼でお参りする(作法が異なる神社もあります)
お寺では、山門で一礼し、拍手は打たずに静かに合掌して祈るのが基本です。神社とお寺で作法が違う点は覚えておきましょう。もし作法を間違えてしまっても、あわてなくて大丈夫。丁寧にお参りしようとする気持ちが、なにより大切です。
御朱印をいただくときのNG行動
御朱印にまつわる場面で、避けたい行動を挙げます。どれも、書き手の方や社寺の立場になって「されたら困るだろうな」と想像すれば、自然と避けられるものばかり。難しいことはひとつもありません。
- 参拝せずに御朱印だけをもらいに行く(御朱印は参拝の証です)
- 受付時間外や閉門間際に無理にお願いする
- 書いている最中に話しかけたり、手元を撮影したりする
- 書き上がりに対して注文をつける(手書きの個性も御朱印の味わいです)
- ノートやメモ帳への記帳をお願いする
- 転売目的で入手する・転売品を購入する
✦ 転売御朱印は買わないで
限定御朱印などがフリマアプリ等で転売されるケースがありますが、御朱印は参拝の証であり、本来売買するものではありません。転売品の購入は文化を損なう行為につながります。欲しい御朱印は、ぜひ自分の足で参拝していただきましょう。
授与所での気持ちよいふるまい
授与所では、「御朱印をお願いします」「ありがとうございます」のあいさつを忘れずに。御朱印帳は書いてほしいページを開いて渡し、初穂料はお釣りのないよう小銭で納めるのがスマートです。混雑しているときは、列を守って静かに待ちましょう。書いていただいている時間も、参拝のひとときの一部。ゆったりした気持ちで待てるといいですね。
✦ 服装に厳格な決まりはないけれど
参拝の服装に厳格なドレスコードはありませんが、神様・仏様の前に出るという意識で、清潔感のある装いを心がけると気持ちも整います。境内は砂利道や石段が多いので、歩きやすい靴がおすすめですよ。
SNS時代に気をつけたいこと
御朱印の写真をSNSに投稿すること自体は、多くの社寺で問題視されていません。ただし、撮影禁止の場所での撮影や、書き手の方の顔・手元を無断で撮ることは避けましょう。また、境内での撮影に一定のルールを設けている社寺もあるので、掲示があれば従うこと。ほかの参拝者が写り込まない配慮も大切です。
SNSでの情報発信は、素敵な社寺を知ってもらえるきっかけにもなります。マナーを守った発信は文化を広げる力にもなるので、萎縮する必要はありません。「社寺と他の参拝者への配慮」を軸に、節度をもって楽しみましょう。
マナーと聞くと身構えてしまうかもしれませんが、根っこにあるのは「神様・仏様と、社寺の方々への感謝と敬意」。この気持ちさえあれば、細かい作法は少しずつ覚えていけば大丈夫です。むしろ、マナーを知ろうとするその姿勢こそが、いちばんの礼儀なのかもしれません。気持ちのよい参拝で、御朱印との素敵なご縁を重ねていきましょう。

