神社めぐりをしていると「御神印」という言葉を目にすることがあります。「ごしんいん、と読むのかな?」「御朱印とは違うものなの?」と、気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。見慣れない言葉に出会うと、授与所で何とお願いすればいいのか、少し不安になってしまいますよね。この記事では、御神印の読み方と意味、御朱印との関係、そして呼び方の違いに戸惑わないための考え方を、やさしく解説します。
御神印は「ごしんいん」と読みます
御神印は「ごしんいん」と読みます。神社でいただくものを、こう呼ぶことがあるのです。「御神印」という言葉だけを見ると、何か特別なもののように感じられるかもしれませんが、実際に指しているものは御朱印とほぼ同じだと言われています。神社の名前やご祭神が墨書きされ、朱印が押される、という基本の形は変わりません。
なぜ「神」の字を使うのか
御朱印は、もともと写経を納めた証としてお寺でいただく「納経印」に由来すると言われています。つまり語源をたどると仏教的な背景を持つ言葉なのです。神社でいただくものについて、この由来を意識して「朱印」ではなく「神印」の字を使う、という説があります。神様にお参りした証であることを、文字の上でもはっきり表したいという考え方から生まれた呼び方なのかもしれません。御朱印という言葉そのものの成り立ちについては、朱印とはでくわしく解説していますので、あわせてご覧くださいね。
お寺側の「御首題」との対比
似たような背景を持つ言葉に、お寺でいただく「御首題(ごしゅだい)」があります。御首題は、日蓮宗のお寺で「南無妙法蓮華経」の題目を中心に書かれるもので、御朱印ではなくこの名前で呼ばれることが多いと言われています。神社の御神印、日蓮宗のお寺の御首題、そしてそれ以外の一般的な御朱印。呼び方は違っても、参拝の証をいただくという本質は共通しているんですよ。
- 御朱印(ごしゅいん):神社・お寺を問わず使われる、もっとも一般的な呼び方
- 御神印(ごしんいん):神社でいただくものをこう呼ぶことがある
- 御首題(ごしゅだい):日蓮宗のお寺で使われる独自の呼び方
こうした呼び方の違いは、地域や社寺の歴史、あるいは個々の授与所の言葉づかいによるところが大きいと考えられます。どれかひとつが正解というわけではなく、いくつかの呼び方が並び立っている、というのが実際のところなのでしょう。御朱印帳の表紙や案内板に書かれた文字を、旅先での小さな発見として楽しんでみるのもおすすめですよ。
✦ 神社によって呼び方はさまざまです
同じ神社でも、御朱印帳の表紙には「御朱印帳」と書かれているのに、案内板には「御神印」と書かれている、といったケースもあります。呼び方が統一されていないからといって、どちらかが間違っているわけではありません。地域や社寺ごとの慣習の違いだと考えておくと気が楽ですよ。
授与所での頼み方は変えなくて大丈夫
「御神印」という言葉を知ると、授与所で「御神印をください」と言うべきなのかな、と迷ってしまうかもしれません。でも心配は無用です。「御朱印をお願いします」で問題なく伝わりますし、失礼にあたることもありません。御朱印のいただき方の基本的な流れを確認しておきたい方は、御朱印のもらい方もあわせてご覧ください。
初穂料の納め方や、御朱印帳の渡し方など、はじめての参拝で戸惑いやすいポイントを順を追ってまとめています。御神印という呼び方を耳にしたときも、いつもどおりの丁寧なお願いの仕方で十分です。
呼び方の違いに戸惑わなくて大丈夫
御朱印、御神印、御首題。呼び方はいくつかありますが、根っこにあるのは「参拝した証をいただく」という同じ気持ちです。言葉の違いにとらわれすぎず、その神社やお寺の作法に沿って、ありがたくいただく姿勢を大切にしたいですね。御朱印にまつわる用語をほかにも知りたい方は、御朱印とはもあわせてご覧ください。
「御神印」という耳慣れない言葉に出会っても、もう戸惑うことはありませんね。呼び方の違いは、社寺めぐりの奥深さのひとつ。次に神社を訪れたときは、案内板や授与所での呼び方にも、少し注目してみてくださいね。

