御朱印をいただくとき、「お釣りは出してもらえるの?」「新札を用意した方がいいのかな」と、お金にまつわる細かいところで迷ったことはありませんか。初穂料・納経料そのものの意味や相場については別の記事でご紹介していますので、この記事では、実際に授与所でお金を納める場面に絞って、小銭の準備やお釣り、渡し方の作法をまとめました。
小銭を用意しておきたい理由
授与所は御朱印の記帳や押印などで手が塞がっていることが多く、そのたびにお釣りを数えるのはどうしても時間がかかります。特に週末やお祭りの日など、参拝者が多い時間帯は後ろに列ができていることも珍しくありません。小銭をあらかじめ用意しておくことは、社寺の方の負担を減らすだけでなく、自分自身もスムーズに御朱印をいただくための心遣いにつながります。
- 100円玉・500円玉を中心に、その日に巡る社寺の数×500円程度を目安に用意しておく
- 財布とは別の小さなポーチや小銭入れにまとめておくと、授与所で慌てず取り出せる
- お守りやお札も授かる予定がある日は、初穂料の分とは別にもう少し多めに準備しておくと安心
お釣りは頼めるのか
結論からいうと、多くの授与所では丁寧にお釣りを渡してもらえることが多いです。飲食店やコンビニのように「お釣りは出せません」ときっぱり断られる場面は少なく、快く対応してくれる社寺がほとんどではないでしょうか。ただし、御朱印の受付には必ずしも常設のレジがあるわけではなく、小さな箱やトレーに集まった現金の中からお釣りを工面していることも少なくありません。
そのため、タイミングによっては「ただいま細かいお金の持ち合わせがなく」とお願いされる場合もゼロではありません。特に開門直後やお祭りの日など、まだその日の分の小銭が十分に集まっていない時間帯は、お釣りの用意が難しいこともあります。心配なときは「お釣りはいただけますか」とひと言添えてお願いすれば、その場で確認できますよ。
高額紙幣しかないときの対処法
財布の中に五千円札や一万円札しかない、という場面もあるでしょう。その場合も無理に別の方法を探す前に、まずは授与所で「お釣りは大丈夫でしょうか」と尋ねてみるのが一番です。金額にもよりますが、対応してもらえることも多くあります。
もし対応が難しいと言われた場合は、境内のお守りやお札の授与所で別のものを求めて崩す、参道の売店で小さな買い物をするなど、無理のない範囲で小銭を作る方法があります。ただし、社寺側に両替そのものをお願いするのは負担になりやすいので避けたいところです。参拝前に最寄り駅やコンビニなどで小さな買い物をして小銭を用意しておくのが、いちばん気を遣わせずに済む方法といえそうです。
✦ お札を崩すなら参拝前に
境内に入ってから両替先を探すのは意外と大変です。最寄り駅やコンビニなど、参拝前に立ち寄れる場所で小銭を用意しておくと、当日慌てずに済みますよ。
新札は必要?結婚祝いとの違い
結婚祝いなどのご祝儀では「新札を用意するのがマナー」とされていますが、御朱印の初穂料・納経料については、新札を用意しなければならないという決まりは特にありません。普段使っているお財布の中のお金で問題ないことがほとんどです。
ご祝儀の新札には「前もって心を込めて準備していました」という気持ちを表す意味合いがありますが、御朱印の初穂料は、その場でいただく参拝の証への感謝を表すもの。性質が異なるため、新札にこだわりすぎなくてよいでしょう。とはいえ、あまりに汚れていたり破れていたりするお札を避け、できるだけきれいな状態のお金を納めようとする心遣いは、大切にしたいですね。
お金の渡し方の作法
お金を渡すときは、可能であれば両手で丁寧に差し出すのが基本の心がけです。授与所によっては、小さなトレー(お盆)が用意されていて、そこにお金を置く形式のところもあります。トレーが置かれている場合は、その流れに沿って静かにお納めすれば大丈夫です。
また、書き置きの御朱印をセルフサービス形式で頒布し、料金箱(賽銭箱のような箱)にお金を入れる形式を取っている社寺もあります。この場合も、指定された金額をよく確認したうえで、丁寧な所作を心がけて納めましょう。渡し方に絶対的な正解があるわけではなく、それぞれの授与所のやり方に沿いながら、感謝の気持ちを込めてお納めすることがいちばん大切です。
- できるだけ両手で丁寧に差し出す
- トレー(お盆)があるときは、そこへ静かに置く
- 料金箱形式のときは、指定の金額を確認してから納める
- 「お願いします」「ありがとうございます」のひと言を添える
お賽銭とは別のものと考える
参拝の際に納めるお賽銭と、御朱印をいただく際に納める初穂料・納経料は、別のものと考えておきましょう。お賽銭は神様・仏様への日頃の感謝や祈りの気持ちを表すもの、初穂料・納経料は御朱印をいただくことへのお納めという意味合いを持っています。
そのため、「お賽銭を多めに納めたから御朱印の初穂料は少なくてよい」ということにはなりません。それぞれ別の場面で、別の意味を込めて納めるものと覚えておくと、参拝から御朱印をいただくまでの一連の流れがすっきりと理解できます。あとは小銭の準備とひと言の挨拶さえ心がければ、支払いの場面で戸惑うことはぐっと少なくなるはずです。

