香川県は、日本でいちばん面積の小さい県です。東西に細長く、高松から西の観音寺までも、車なら1時間あまりで移動できます。そのぶん、琴平の金刀比羅宮、弘法大師ゆかりの善通寺、屋島の古刹など、見どころが近い距離にぎゅっと詰まっています。この記事では、エリア別の特徴と、日帰りの組み方をご紹介します。
県内の社寺をまとめて見たいときは、香川県の御朱印一覧が便利です。場所を地図で確かめながら行き先を決めたい方は、香川県の御朱印マップもあわせてご覧ください。
香川の御朱印巡りの特徴
香川は県土がコンパクトなので、1日で複数のエリアを欲張りたくなります。けれど、琴平のように長い石段を歩く場所や、屋島や五色台のように山の上にある寺院では、思いのほか時間がかかります。まずは1日1〜2エリアに絞ると、ゆとりを持ってお参りできます。
もうひとつの特徴は、四国八十八ヶ所の札所が県内に数多くあることです。香川は「涅槃の道場」と呼ばれ、巡礼の最後を締めくくる区間にあたります。札所では、お参りをしたあとに納経所で朱印をいただく流れになります。巡礼をする方でなくても、同じ手順で御朱印をいただいて大丈夫ですので、気軽に訪ねてみてください。
エリア別の選び方
代表的なエリアを、雰囲気と向いている人でまとめました。あくまで目安ですので、気になるところから選んでみてください。
| エリア | 雰囲気 | 向いている人 | 回り方の目安 |
|---|---|---|---|
| 高松・屋島・五色台 | 市街の社寺と、山の上の古刹が近い距離にある | はじめての人、うどんなど街歩きとあわせたい人 | 1日。山の上の寺院を軸に2〜4カ所 |
| 琴平 | 金刀比羅宮を中心に、門前町の雰囲気を味わえる | 参道歩きが好きな人、旅行の目的地を探す人 | 半日から1日。金刀比羅宮に時間をたっぷり確保 |
| 善通寺・丸亀・多度津 | 弘法大師ゆかりの大寺院と、札所が集まる | 歴史やお大師さまに関心のある人、札所を続けて回りたい人 | 1日。札所を中心に3〜5カ所 |
| 観音寺・西讃 | 海と山に近い、落ち着いた土地の社寺 | 人の少ない場所が好きな人、車でゆったり回りたい人 | 1日。ほかの予定と組み合わせて2〜3カ所 |
| 小豆島 | 島ならではの景色と、島の霊場がある | 旅行として楽しみたい人、時間に余裕のある人 | 1日〜1泊。島内の移動時間を多めに見る |
香川の主な御朱印エリアと選び方の目安
高松・屋島・五色台エリア
高松は県庁所在地で、鉄道やバスも通っているため、はじめての方にも動きやすいエリアです。市内の社寺の数は、高松市の御朱印一覧で確かめられます。
屋島の山上にある屋島寺は、景色のよい場所に建つ古刹です。田村神社は、讃岐の一宮として知られ、地元の方にも親しまれています。屋島や五色台のように山の上の寺院は、車やバスでの行き方や、帰りの時間を事前に調べておくと安心です。
高松から東や北へ足をのばすと、八栗寺、根香寺、白峯寺、志度寺、長尾寺など、四国八十八ヶ所の札所が点在しています。山の中腹や山上にあるお寺が多いので、1日に回る数は欲張らないのがコツです。
琴平(こんぴら)エリア
琴平町の金刀比羅宮は「こんぴらさん」の名で親しまれ、象頭山の中腹に鎮座しています。本宮までは長い石段が続くため、歩きやすい靴と、時間に余裕のある計画が欠かせません。奥社まで足をのばすかどうかでも、所要時間が大きく変わります。
参道の両側にはお店が並び、門前町の散策も楽しめます。石段を上り下りしたあとは疲れが出やすいので、琴平では1日に回る社寺を金刀比羅宮ひとつに絞り、ほかの予定は別の日か別のエリアに回す考え方もおすすめです。
善通寺・丸亀・多度津エリア
善通寺は、弘法大師が生まれた地に建つ大寺院として知られています。この周辺には、曼荼羅寺、出釈迦寺、甲山寺、金倉寺、道隆寺、郷照寺など、札所が近い距離に集まっています。車があれば、1日で何カ所かを続けて回りやすいエリアです。
善通寺は境内が広く、お参りだけでも時間がかかります。続けて札所を回る日は、朝のうちに大きなお寺から入り、午後に小さなお寺を回る順番にすると、納経の受付に間に合いやすくなります。
観音寺・西讃エリア
県の西部の観音寺市には、観音寺があり、ほかにも落ち着いた社寺が点在しています。三豊市の本山寺や、弥谷寺のように、山あいに入っていく札所もあります。海と山の景色を楽しみながら、ゆったり車で巡りたい方に向いたエリアです。
小豆島エリア
瀬戸内海に浮かぶ小豆島は、フェリーで渡る旅になります。島の中にも霊場があり、小豆島大観音のように目を引く場所もあります。島内は移動に時間がかかりますので、船の時間と島内の移動を合わせて、1日を無理なく組むようにしましょう。
日帰りで回るときのコツ
- 香川は移動距離が短く感じられますが、山の上や石段のある場所では、参拝に思いのほか時間がかかります。1カ所にかける時間を多めに見ておきましょう
- 札所では、お参りをしてから納経所で朱印をいただく流れが一般的です。閉まる時間が早いこともあるため、遅い時間の訪問は避けましょう
- 小豆島へ渡る日は、船の時間が計画の軸になります。帰りの便も含めて、先に確かめておくと安心です
- 受付時間や参拝できる条件は、社寺ごとに異なります。行く前に公式の情報で確かめておくと安心です
複数の社寺を一日で回るときの順番の組み方は、御朱印巡りのルートの考え方でも詳しくご紹介しています。受付時間の調べ方は、御朱印の受付時間の記事をご覧ください。
出かける前の確認
初穂料や納め方、お参りの順番などは、はじめての方ほど気になるところです。御朱印帳や小銭など、持ち物については御朱印の持ち物の記事に、いただくときの流れは御朱印のいただき方の記事にまとめています。書き置きでの授与になる場合もありますので、直書きと書き置きの違いも知っておくと慌てずに済みます。
✦ 出かける前のひとこと
初穂料や納経料は、社寺によって異なります。300〜500円が一般的な目安ですが、小銭を多めに用意しておくと、落ち着いて参拝できます。
どのエリアも、お参りをしてから御朱印をいただくのが基本です。小さな県ならではの近さを生かして、ゆとりのある一日を過ごしてください。

