御朱印について調べていると「紙朱印」という言葉を見かけることがあります。「かみしゅいん、と読むのかな?」「紙の御朱印ってこと?」と、耳慣れない響きに戸惑った方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこの言葉、御朱印集めをしていく上で知っておくと安心できる呼び方のひとつです。この記事では、紙朱印の読み方や意味、書き置き・直書きとの関係、そしていただき方や保管方法まで、初めての方にもわかりやすくまとめました。
紙朱印は「かみしゅいん」と読みます
紙朱印は「かみしゅいん」と読みます。文字どおり、紙に書かれた朱印という意味の言葉です。あらかじめ紙に墨書きと押印がされた状態で用意されており、参拝者はその紙をいただく、という授与のスタイルを指します。御朱印そのものの成り立ちについてあらためて確認したい方は、御朱印とはもあわせてご覧くださいね。
紙朱印と書き置きはほぼ同じもの
「紙朱印」と「書き置き」、このふたつの言葉は、指しているものがほぼ同じだと考えて問題ありません。どちらも、御朱印帳に直接書いていただくのではなく、あらかじめ紙に用意された御朱印をいただくスタイルのことです。呼び方が社寺や地域、人によって異なるだけで、中身に大きな違いはないと言われています。書き置きの由来や失礼にあたらない理由まで詳しく知りたい方は、書き置きとはをあわせてご覧ください。
- 書き置き(かきおき):もっとも一般的な呼び方
- 紙朱印(かみしゅいん):紙に書かれた朱印という意味合いの呼び方
- 紙渡し(かみわたし):紙をお渡しする、という授与所側の視点からの呼び方
授与所で「本日は紙渡しでのご案内となります」と説明を受けることもあります。はじめて聞くと少し身構えてしまうかもしれませんが、これは「書き置き・紙朱印でのご案内です」という意味だと考えれば大丈夫ですよ。
直書きとの違い
紙朱印との対比でよく語られるのが「直書き」です。直書きは、持参した御朱印帳のページに、その場で墨書きと押印をしていただくスタイル。目の前で仕上がっていく一点ものの味わいが魅力です。一方の紙朱印は、すでに書き終えられた状態の紙をいただく形になるため、待ち時間が短く済みやすいという特徴があります。ふたつのスタイルの違いをじっくり比較したい方は、直書きと書き置きでくわしく解説していますので、あわせてご覧くださいね。
✦ どちらが「正式」ということはありません
紙朱印だからといって、参拝の証としての価値が下がるわけではありません。直書きも紙朱印も、参拝したことへの感謝の気持ちをいただくものという点は同じだと言われています。授与される形にありがたくいただく姿勢が大切ですよ。
なぜ紙朱印が増えているのか
近年、紙朱印での授与を選ぶ社寺が増えていると感じる方も多いのではないでしょうか。背景にはいくつかの理由があると考えられます。ひとつは、書き手の方の負担への配慮です。参拝者が多い時期に一件ずつ直書きで対応すると、どうしても時間がかかってしまいます。あらかじめ紙朱印を用意しておくことで、混雑時でもスムーズにお渡しできるようになるのです。
もうひとつの理由が、紙だからこそ実現できる意匠の広がりです。切り絵のように紙を細かくくり抜いた御朱印や、箔押しやカラフルな印刷を使った華やかな御朱印は、紙朱印ならではの表現。詳しくは切り絵御朱印の記事もあわせてご覧いただくと、紙朱印の魅力がより伝わるかと思います。「紙朱印=簡易版」ではなく、紙朱印だからこそできる楽しみ方がある、と捉えると御朱印めぐりの視野がぐっと広がりますよ。
紙朱印のいただき方と持ち帰り方
紙朱印をいただくときも、基本的な流れは直書きのときと変わりません。授与所で「御朱印をお願いします」と伝え、案内にしたがって初穂料や納経料を納めましょう。紙朱印の場合はその場で紙を手渡していただく形になるので、折れやしわがつかないよう、あらかじめクリアファイルを用意しておくと安心です。カバンの中で他の荷物と一緒になってしまうと、うっかり折れてしまうこともあるので気をつけたいところですね。
紙朱印の保管方法
持ち帰った紙朱印は、御朱印帳に貼って保管するのが定番の方法です。のり付けする際は、テープのりやシワになりにくいスティックのりが扱いやすく、四隅までしっかり付けるとめくれにくく仕上がります。貼り方のコツをさらに詳しく知りたい方は、書き置き御朱印の貼り方をあわせてご覧ください。
✦ 貼らずに保管する方法もあります
紙朱印が増えてくると、御朱印帳に貼るだけでなく、差し込んで収納できる専用ホルダーを使う方も多くいらっしゃいます。サイズの異なる紙朱印もまとめて保管できるので、御朱印帳と併用してみるのもおすすめですよ。
紙朱印という呼び方に出会っても、慌てる必要はありません。書き置きと同じもの、と考えておけば授与所でのやりとりも落ち着いて進められます。呼び方の違いにとらわれず、いただいた一枚一枚を大切に楽しんでくださいね。

