御朱印集めをはじめると、ふだんの生活ではあまり見かけない言葉にたくさん出会います。いただいた御朱印を眺めていて「これ、何と読むんだろう?」と手が止まってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。御朱印そのものの読み方から、授与所でよく使われる言葉、お金にまつわる言葉まで、御朱印のまわりには読みに迷う漢字がいろいろとあります。この記事では、そうした言葉の読み方と意味を、意味のカテゴリごとに一覧でまとめました。気になる言葉から拾い読みしてみてくださいね。
御朱印は「ごしゅいん」と読みます
読み方の基本はこの一語につきます。参拝の証としていただく、朱色の印と墨書きからなるもの——その中心にあるのが、朱色の押印そのものを指す「朱印」です。そこに敬意をこめた「御」が添えられてできたのが御朱印だと言われています。
御朱印そのものの意味や、写経の納経に由来すると言われる歴史について、あらためて詳しく知りたい方は、御朱印とはをあわせてご覧ください。ここでは読み方に絞って、意味カテゴリごとに整理していきますね。
御朱印をいただく形にまつわる言葉の読み方
御朱印をいただく方法には、大きく分けて2つのスタイルがあります。御朱印帳に直接書いていただく方法と、あらかじめ紙に用意されたものをいただく方法です。それぞれの特徴や選び方までくわしく知りたい方は、直書きと書き置きをご覧ください。ここではまず、読み方だけをすばやく確認できるよう一覧にしました。
- 直書き(じかがき):御朱印帳に直接書いていただくこと
- 書き置き(かきおき):あらかじめ紙に用意された御朱印をいただくこと
- 紙朱印(かみしゅいん):書き置きの別の呼び方
- 見開き(みひらき):御朱印帳の2ページ分を使った大きめサイズの御朱印
✦ 「直書き」の読み方は2通りあります
この記事では「直書き」を「じかがき」としていますが、「じきがき」と読まれることもあります。どちらの読み方でも通じるとされていますので、耳にしたときに戸惑わなくて大丈夫ですよ。
納めるお金にまつわる言葉の読み方
御朱印をいただくときに納めるお金にも、読みに迷う言葉がいくつかあります。神社とお寺で呼び方が異なることが多く、はじめて耳にすると戸惑うかもしれません。値段の考え方まで含めて知りたい方は、初穂料もあわせてご覧くださいね。
- 初穂料(はつほりょう):主に神社で使われる呼び方。お供えの気持ちを表すお金という意味合い
- 納経料(のうきょうりょう):主にお寺で使われる呼び方
- 志納料(しのうりょう):お寺で使われることがある呼び方で、志を納めるという意味合い
呼び方は違っても、値段の相場は300〜500円程度が一般的とされています。社寺や御朱印の種類によって差があるため、授与所の掲示で確認しておくと安心ですよ。
✦ 「初穂料」は読み間違えやすい言葉です
「初」の字から、つい「しょほりょう」と読んでしまいそうになりますが、正しくは「はつほりょう」です。「初穂(はつほ)」は、その年に最初に収穫された稲穂を指す言葉に由来していると言われています。
御朱印に書かれる言葉の読み方
御朱印そのものに書かれている言葉にも、独特の読み方をするものがあります。中でも多くの御朱印に見られるのが「奉拝」という言葉。読み方や書かれる位置までくわしく知りたい方は、奉拝でまとめていますので、あわせてご覧ください。
- 奉拝(ほうはい):つつしんで拝みましたという意味の言葉
- 謹書(きんしょ):つつしんで書きましたという意味で、書き手側の立場を表す言葉
- 参拝(さんぱい):神社やお寺にお参りすること自体を指す一般的な言葉
場所・道具にまつわる言葉の読み方
御朱印をいただく場所や、集めるために使う道具にも、読みに迷う言葉があります。あわせて確認しておきましょう。
- 授与所(じゅよしょ):御朱印やお守りなどを授与している場所
- 社務所(しゃむしょ):神社の事務を行う建物。御朱印の受付を兼ねていることも多い
- 納経所(のうきょうじょ):お寺で御朱印や納経の受付を行う場所
- 御朱印帳(ごしゅいんちょう):御朱印をいただくための専用の帳面
そこから派生した言葉の読み方
御朱印から派生して生まれた言葉にも、独特の読み方があります。あわせて知っておくと、社寺めぐりの幅がさらに広がりますよ。
- 御城印(ごじょういん):お城でいただける、御朱印に似た形式の記念符
- 御首題(ごしゅだい):日蓮宗のお寺で「南無妙法蓮華経」の題目を中心に書かれるもの。御朱印ではなくこの名前で呼ばれることが多いと言われています
- 御神印(ごしんいん):神社でいただくものをこう呼ぶことがあります。指しているものは御朱印とほぼ同じです
読めない崩し字に出会ったら
読み方さえわかっても、実際に社寺でいただく御朱印は、流れるような崩し字で書かれていることがほとんどです。「奉拝」も日付も、活字とはずいぶん違う表情に見えるかもしれません。崩し字ならではの読み解き方のコツについては、崩し字の読み方でくわしく紹介していますので、気になる方はあわせてご覧くださいね。
読み方さえ分かってしまえば、御朱印にまつわる言葉はもう怖くありません。次に御朱印をいただいたときは、書かれている言葉の読みや意味を、ひとつずつ確かめてみるのも楽しいですよ。読めない文字があっても大丈夫。それもまた、御朱印めぐりならではの発見のひとつです。

