神社の境内を歩いていると「授与所」と書かれた案内を見かけることがありますよね。この授与所は「じゅよしょ」と読み、お守りやお札、おみくじ、御朱印などを受けられる窓口のことです。初めて参拝する方にとっては、社務所や納経所といった似た言葉との違いも気になるところだと思います。この記事では、授与所という言葉の意味や読み方、他の呼び名との違い、境内での見つけ方まで、順を追ってまとめました。
授与所とは?読み方は「じゅよしょ」
授与所(じゅよしょ)とは、神社でお守りやお札、御朱印などを受けられる窓口のことです。多くの神社では、拝殿の近くや参道沿いにカウンターや小さな建物として設けられており、そこで神職や巫女の方が対応してくださいます。「授与所はどこですか」と尋ねれば、案内してもらえることがほとんどですので、見当たらないときは境内にいる方に聞いてみるのも一つの方法ですよ。
御朱印をお願いするときの言葉づかいそのものが気になる方は、御朱印の言い方でくわしくまとめていますので、あわせてご覧くださいね。
なぜ「授与」と呼ぶのか
授与所という名前には「授与」という言葉が使われています。授与とは、目上の立場から物を授ける、こちら側からすれば授かるという意味合いを持つ言葉です。お守りやお札、御朱印は、お店で商品を購入するのとは違い、神様や仏様から授けていただくもの、という考え方に基づいているんですね。そのため、授与所で渡す金銭も「代金」ではなく「初穂料」や「お供え」と呼ばれています。この呼び方の違いが気になる方は初穂料と納経料の違いであわせて確認してみてくださいね。
✦ 「買う」ではなく「いただく」
授与所でのやり取りは、商品の売買ではなく、お参りをした証としてお守りや御朱印を授けていただく行為とされています。会話の中でも「買う」より「いただく」という言葉のほうが自然に馴染みますよ。
授与所と社務所の違い
授与所とよく似た言葉に「社務所(しゃむしょ)」があります。社務所は、神社の事務や運営全般を担う建物のことで、神職の方が詰めていたり、祈祷の受付やお問い合わせの対応をしていたりする場所です。授与所は、社務所の一角に設けられたカウンターであることも多く、規模の小さな神社では社務所そのものが授与所を兼ねていることも珍しくありません。つまり、社務所は建物全体を指す言葉、授与所はその中にある「受け渡しの窓口」を指す言葉、と捉えると整理しやすいと思います。
| 呼び名 | 読み方 | 主な役割 | 御朱印をお願いできるか |
|---|---|---|---|
| 授与所 | じゅよしょ | お守り・お札・御朱印などを受け渡す窓口 | できることが多い |
| 社務所 | しゃむしょ | 神社の事務・運営全般を担う建物 | 授与所を兼ねる場合はできる |
| 納経所 | のうきょうしょ | お寺で御朱印や納経の受け渡しを行う窓口 | できることが多い |
| 寺務所 | じむしょ | お寺の事務・運営全般を担う建物 | 納経所を兼ねる場合はできる |
社寺によって呼び名や配置は異なります
お寺では「納経所」「寺務所」と呼ぶ
ここまで神社を中心に説明してきましたが、お寺の場合は少し呼び方が変わります。お寺で御朱印を受け付ける窓口は「納経所(のうきょうしょ)」と呼ばれることが多く、これは御朱印がもともと写経を納めた証としていただくものだったことに由来すると言われています。また、お寺の事務全般を担う建物は「寺務所(じむしょ)」と呼ばれ、神社の社務所にあたる存在です。納経所が独立して設けられているお寺もあれば、寺務所の窓口で御朱印もまとめて対応しているお寺もあり、この点は社寺によって異なります。
授与所で受けられるもの
授与所や納経所では、御朱印のほかにもさまざまなものを受けることができます。代表的なものを挙げると、次のとおりです。
- お守り・お札 — 開運や交通安全など、目的に応じたさまざまな種類があります
- おみくじ — 授与所の近くに置かれていることが多いです
- 御朱印帳 — 授与所オリジナルの御朱印帳を用意している社寺もあります
- 御朱印 — 参拝の証として、墨書きと朱印をいただけます
何をお願いできるかは社寺によって異なりますし、御朱印の受付時間だけ他と分けて案内されていることもあります。訪れる前に受付時間を確認しておくと安心ですよ。
境内での見つけ方
授与所は、拝殿や本堂のすぐ近く、参道の途中など、参拝者の動線に沿った場所に設けられていることがほとんどです。「授与所」「御朱印受付」といった案内板が立てられていることが多いので、まずはそれを探してみてください。お守りやお札がガラスケースに並べられている場所であれば、そこが授与所である可能性が高いです。境内が広い社寺では、拝殿から少し離れた建物に授与所がまとまっていることもあるので、案内図が用意されていれば先に目を通しておくと迷いにくいですよ。
✦ 迷ったら聞いてしまうのが早い
境内を一周しても授与所が見当たらないときは、通りかかった神職や巫女の方、あるいは寺院の方に「御朱印はどちらでいただけますか」と聞いてしまうのがいちばん早い方法です。案内表示が少ない社寺もあるので、遠慮せずに尋ねて大丈夫ですよ。
実際に御朱印をお願いするときの流れやマナーを一から確認したい方は、御朱印のもらい方をご覧くださいね。
まとめ
授与所は「じゅよしょ」と読み、お守りやお札、御朱印などを受けられる窓口のことです。社務所が神社の運営全般を担う建物であるのに対し、授与所はその中にある受け渡しの窓口という位置づけになります。お寺では納経所・寺務所という呼び方になりますが、考え方はほぼ同じです。境内で案内板を探しつつ、見当たらなければ遠慮なく尋ねてみてくださいね。初穂料の目安から知っておきたい方は初穂料の相場と納め方もあわせてご覧くださいね。

